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入れ歯を選ぶ > 目立たない部分入れ歯
部分入れ歯をお選びになる患者様の中で、最も多いご要望が入れ歯の『目立ちにくさ』です。保険適応の部分入れ歯の場合、使用できる素材が決まっているので、入れ歯を周りの歯に固定する時には、クラスプ(金具)を使うことになります。そしてそのクラスプは非常に目立ちやすく、入れ歯であることがわかってしまいやすいのです。
当院では、もちろんそのような『目立ちにくい』入れ歯をご用意しております。しかし、入れ歯の専門家としてそれだけで終わるわけにはいきません。
部分入れ歯をお使いになる患者様の多くは、30代〜50代付近の方が多く、比較的若い患者様が多くいらっしゃいます。とすると、その患者様方はこれから数十年生活を続けられるわけで、その数十年先のお口の状態もしっかりと考慮しなければなりません。つまり、ここでの治療法の選択や処置が、患者様の未来の食生活を決める分かれ道になるかもしれないということです。
部分入れ歯で気をつけなければいけないところは、部分入れ歯を固定する金具の部分です。入れ歯は、現在残っている自然の歯に固定するので、固定の仕方を間違うと、周りの自然の歯に余分な負荷がかかることになり、健康な歯を傷つけてしまいます。そこで当院では、その負荷の掛かり方に特に注視し、健康な歯に余分な負担が掛らないような入れ歯をお勧めしています。それが、アタッチメント義歯、コーヌス義歯、ノンクラスプ義歯といった種類の入れ歯になります。
このアタッチメント義歯やコーヌス義歯、ノンクラスプ義歯は、現在残っている歯への負担が少ない入れ歯となりますが、同時に固定用の金具が見えない審美性の高い入れ歯です。このタイプの入れ歯なら、笑ったときなども入れ歯であることが非常に気付かれにくく、自然におしゃべりを楽しんでいただくことができます。
さらに、今回お勧めしているアタッチメント義歯やコーヌス義歯は、夜寝る時も付けたまま寝ることができます。保険適応の入れ歯の場合は、歯茎などを休める必要があり、外さなければなりませんが、余分な負荷が掛らないタイプの入れ歯なので、特別にお口の中を休める必要がありません。
先ほども申し上げましたが、今現在の治療法の選択や対処が、患者様の未来の食生活を決める分かれ道になるかもしれません。ここからさらに健康な歯を失っていき、総入れ歯になってしまうのと、健康な歯を残したまま今のような食事が続けられるのとでは、やはり大きく異なります。今回の治療をきっかけに、お手入れの方法なども見直し、お口の未来にも目を向けていただけたら幸いです。
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